2023年11月8日 北海道・函館アリーナ
インカレ準決勝。相手は過去2年もインカレで熱戦を繰り広げた強豪大阪体育大。実方監督も「多分今日が一番きついだろうと思っていた」と話すように、前半から両者とも譲らない一進一退の攻防が続く。前半を1点のリードで折り返すも後半は一時2点の逆転を許してしまった中大。だがその後も着実に得点を重ね、ラスト10秒、伊禮雅太(法4)のゴールが決定打となり見事勝利。3年連続決勝へと駒を進めた。
▲勝利の瞬間、駆け寄るメンバー
前半、伊禮颯雅(法2)が先制点を決めるも、相手のディフェンスやキーパーのセーブによりなかなか得点を奪えない時間が続く。だが、「今日はとにかくディフェンスを頑張ろうというミーティングをした」という中大も近藤ダノベン優一郎(法2)らを中心に持ち前のディフェンス力を発揮。9分にはGK野上遼真(総4)が相手のフェイントシュートを阻む好セーブを見せた。また、7㍍スローでは髙橋侑吾(文3)が着実に決めるも、点を取っては追いつかれる試合展開に。そんな中得点を量産したのはキャプテンの伊禮雅太(法4)。監督も「いつもはどちらかというと、泉本心(法3)に打たせる感じだが、(泉本に)相手ディフェンスが厚く来て伊禮のディフェンスが薄くなり、そこでかなり点を取ってくれた」と評価したように前半のみで7得点を決める活躍を見せた。前半25分には泉本と伊禮颯が華麗な連携プレーで速攻を決め得点を重ねるも、点差は広がらず1点のリードで前半を折り返した。
▲連携プレーで会場を魅了した泉本、伊禮颯
迎えた後半。大体大先攻で得点を許し同点に追いつかれ、相手ディフェンスに阻まれなかなかシュートが入らず一時は逆転を許す。そんな中、池間、泉本のシュートや野上の好セーブにより点差を縮め、伊禮颯の得点で逆転する。後半10分、泉本がマークされ2本連続シュートを決められない中伊禮雅が今試合9点目を決める。「キャプテンとしてチームを引っ張るためにも、得点・ディフェンスの面でも頑張らなきゃなと思った」(伊禮雅)と話し、監督も「最後の僅差を乗り切ったのは伊禮雅太」と評価した。残り5分で2回のタイムアウトを取った中大。「自分たちが勝っている有利な状況をしっかり利用しようと話して、一本のシュートやディフェンスをもう一回徹底的に最後まで集中してプレーしようと話しました」(伊禮雅)。しかし後半29分頃、ファールにより相手に7㍍スローを許し、一点差に詰められてしまう。試合終了間際の2度目のタイムアウト後、伊禮雅が自身11点目の得点を決め勝利を決定づけ、33-32で試合終了。3連覇を懸けた決勝に駒を進めた。
▲決定打を放ち喜ぶ伊禮雅
試合を振り返って近藤は「中大らしいオフェンスとディフェンスができた」と話し、攻守ともに中大の持ち味を存分に発揮できた試合となった。
決勝戦は秋季リーグで敗北を喫した筑波大。伊禮雅は「明日も今日のようなプレーを全員でやっていけば絶対勝てると思う」と意欲を示す。中大史上初悲願の3連覇へー。『全員ハンド』で勝利を掴む。
◆試合結果◆
〇中大33 (16ー15、17ー17)32大体大●
◆お知らせ◆
決勝 筑波大戦は11月8日(水曜日)13:00より函館アリーナで行われます!
(記事:小幡千尋、片岡芹奈 写真:小幡千尋、片岡芹奈、山﨑あきこ)
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