全日本で敗れた宿敵日大を下しリーグ戦６季連続優勝！ー東都大学準硬式野球秋季リーグ大会　対日大２回戦

2022年10月５日　スリーボンドベースボールパーク上柚木

勝てば６季連続優勝が決まる一戦で相手は全日本で敗れた宿敵日大。全日本では一本が出ずに涙の敗戦となったが、今試合は打線が爆発し11ー４で優勝を決めた。

先発大山北斗（商１）の好投が光った。「いつも練習でやっている通りに、普通にいつも通りやれば勝てる」と落ち着いてマウンドに上がり、１、２回を三者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せた。３、５回に二死走者一、二塁のピンチの場面を迎えるも、自信のあるストレートでピンチを切り抜けた。五回無失点かつ無死四死球の好投でチームを勢いづかせた。

初回から中大打線は日大の先発古賀をとらえた。ここ数試合不調だった中森至（経３）が右安打を放ち、続く小林洸誠（商３）は送りバントを成功させ着実に塁を進めた中大。相手ピッチャーの制球が定まらず死球と四球をもらい、二死満塁のチャンスで好調の功刀史也（文２）が走者２人を帰す左適時打を放ち日大から先制点を奪う。２回も中大打線は冷静に相手ピッチャーの球を見極めながら走者を貯め迎えた４番伴野匠（経４）がライト方向の適時打を放ち２点を追加した。３回は３者連続安打でさらに３点を追加し、５回までに10‐０と日大に大きく差をつけ、あと二回日大打線を抑えることができればコールド勝ちという状況まできた。

しかし全国大会覇者との戦いはそんなに甘くない。６回に大山から変わった田中駿佑（商２）の制球が定まらず先頭打者から連続四球を与え、その後２本の安打を許し２点取られてしまう。８回に登板した近野佑樹（法４）も２本の安打と悪天候の影響で味方の失策もあり、さらに２点失点する。

悪い流れを断ち切りたい８回裏、高橋孝成（商４）の左方向のソロホームランでバッテリーの近野を力づける。ここを抑えれば優勝が決まる９回表。近野は打たせて取る投球で着実に二死を奪い、最後は気迫のこもったストレートで見逃し三振を奪い優勝を決めた。近野の雄叫びがマウンドに響いた後、選手たちはマウンドに集まり喜びを爆発させた。

「全国大会の悔しさを晴らすには優勝するしかない」（幸喜健太朗・商４）という思いで臨んだ秋季リーグ。主力打線が不調の中、岸野皓大（商３）や功刀など新たな選手の打線が何度もチームを救った。またエース石井竜弥（商３）の好投はさることながら、１年の大山の好投なくして優勝はなしえなかっただろう。今リーグ戦では選手層の厚さを見せてくれた中大だが、来月開催される関東王座決定戦ではどのような一面をみせてくれるのであろうか。