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圧巻の2戦連続コールド勝ち 優勝まであと1勝ー関東地区大学・社会人準硬式野球王座決定戦 対東京海上日動火災保険㈱

11月9日 八王子市民球場

中大は準決勝で社会人チームの東京海上日動火災保険㈱(東京海上)と対戦した。4回までに2点リードすると、5回には打線が爆発。10点を入れる猛攻を見せ、16-0で2試合連続のコールド勝ちを収めた。投手陣も1回以降は走者を許さない完璧なピッチングを披露し、投打ともに相手を圧倒した。


▲6回を無四球7奪三振と好投した大澤魁生(商3)

1回戦に引き続き先発した大澤。この大会で4年生が引退となるため、「最後は4年生を優勝させるんだ」という気持ちで決勝進出を懸けたマウンドに上がった。1回表は一死から走者を出すも、併殺に打ち取り三者凡退で終えた。その裏の中大の攻撃、先頭打者の幸喜健太朗(商1)が右前安打で出塁すると、一死一、三塁の好機を迎える。ここで足立裕紀(商2)が左犠飛を放ち1点を先制した。3回裏にも「自分が出塁しなくてはという気持ちが強かった」という幸喜が右中間への三塁打を放ちチャンスをつくると、つづく松元孝平(商4)が「とにかく外野に飛ばしたかった」と初球から狙っていた直球を振り抜いた。これが右犠飛となり再び得点。中大は4回までに2点のリードを奪った。


▲リードオフマンとしての活躍が目立つ幸喜。すべての打席で出塁した

「正直2-0のまま進むのかなと思った」(池田監督)と言うように、このまま僅差の試合になるかと思われたが、中大打線が東京海上に牙をむいた。5回裏、無死満塁の好機とすると松元が左前適時打を放つと、端岡陸(法4)が押し出しの四球を選ぶ。ここから代打の真玉橋樹(商4)、山本優輝(文3)が打点を挙げるなど、この回打者14人計8安打の猛攻で10点を奪い、試合を決めた。そして6回にも代打・千葉隆誠(文2)が放った「打った瞬間はあまり良い感触じゃなかった」打球がうれしい3点本塁打となるなど、東京海上をさらに突き放した。7回表は2番手の小澤巧平(商4)が三者凡退に打ち取り、試合を締めた。


▲この試合4打点と大暴れの松元

決勝戦の相手は今年35年ぶりに全日本選手権優勝を決めた早大。早大の強みは「バッティング」と池田監督は語る。この大会でいまだ無失点の中大投手陣が早大打撃陣を抑え込むことができるか。はたまた早大相手に「打ち勝つ試合」(松元)で優勝を決めるか。春季リーグ戦で全日本選手権の出場を逃し、そこから秋季リーグ戦と関東王座の優勝に照準を定めてきた中大。秋季リーグ戦優勝を果たした今、目標達成まであと1勝。早大戦で勝利を収め、4年生引退の花道を飾りたい。

◆試合結果◆

チーム  123 456 7=計

東京海上 000 000 0=0

中  大 101 0104 ☓=16

(7回コールド)

 

◆お知らせ◆

次戦は11月10日、八王子市民球場にて対早大戦が行われます。試合は10時開始予定です。

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部