2022年7月3日 東京・日本武道館
学生日本一の剣士を決める全日本学生剣道選手権大会が行われ、中大からは5選手が出場。激戦を制した小畔直(法2)が3位入賞を果たした。
▲入賞を果たした小畔
1回戦、まずは藤田航洋(法3)、中山寛大(文4)がそれぞれ2本勝ち、小畔も延長戦で勝利し、危なげなく2回戦へと駒を進める。
続く2回戦、関東大会2位の池田龍之介(法3)が登場。この全日本でも大きな期待を背負っていた。しかし序盤、専大の濵地にメンをもらい1本を先取される。取り返したい池田であったが、メンを決めにいったところに出コテを叩き込まれ、まさかの敗戦。関東大会2位の実力者がここで消える波乱の展開となる。
3回戦では、藤島兄弟が立ちはだかった。2019年の玉龍旗高校剣道大会で当時、1年生ながら15人抜きを達成した日体大の藤島心に藤田が敗れると、さらに及川拓(法4)も藤島心の兄である剣(日体大)にコテを取られて一本負け。4回戦では中山が昨年同大会準優勝の木村(鹿屋体育大)に敗れた。
▲果敢に攻めた及川
チームメイトが上位進出を逃す中で小畔は、順調に勝利を重ねていく。楽な試合ばかりではなかった。それでも持ち前の粘り強さで延長線でも集中力を切らさず、接戦をものにしていった。準々決勝では藤田を敗った藤島心にあざやかなコテメンを決めて勝利し準決勝進出を決める。
相手は高校時代、インターハイ個人優勝の実績を誇る太平(筑波大)。会場の雰囲気も一段と高揚してきた中で、序盤から全日本準決勝の舞台にふさわしいハイレベルな剣道を見せる。両者、一歩も譲らず試合は延長線に突入した。延長突入後も間合いを読み合いの展開が続いたが延長開始2分、小畔の浮いた手元を大平が見逃さずにコテを決め、勝負あり。小畔は、あと一歩及ばず決勝進出とはならなかったが、全日本で3位入賞という素晴らしい結果を残した。
▲鍔迫り合う小畔
小畔の3位入賞をはじめ他の出場メンバーもそれぞれが活躍した全日本。今大会を糧とし、秋の団体戦へと挑む。
◆試合結果◆
3位:小畔
一回戦
○藤田メドー野口(山形大)●
○中山メメー四十坊(旭医大)●
○小畔反ー神崎(佛教大)●
二回戦
〇藤田メメー溝口(芝工大)●
〇中山ドー向江脇(関学大)●
〇小畔メー小浦(神奈川大)●
〇及川メドー久保田(名教大)●
●池田-メコ濵地(専大)○
三回戦
○中山メメ-角(仙台大)●
○小畔メ-林(帝京大)●
●及川-コ藤島剣(日本体育大)○
●藤田-コメ藤島心(日本体育大)○
四回戦
○小畔メ-京田(大経大)●
●中山-メメ木村(鹿屋体育大)○
五回戦
○小畔メメ-山平(立大)●
準々決勝
○小畔メ-藤島心(日体大)●
準決勝
●小畔-コ大平(筑波大)○
(記事:竹内賢心、写真:立花拓暉、高梨晃世)
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