11月17日 ダイドードリンコアイスアリーナ
決勝リーグ初戦の相手は予選リーグで全敗を喫した早大。「一人一人の気持ちの入り方が今までの二試合と違った」(徳光陸・文3)と言うように、試合開始早々に先制点をあげると、その後も終始攻めの姿勢を貫き5-3で試合終了。全体順位を一つあげた2位に浮上し、予選リーグでの雪辱を果たした。
〈第1ピリオド〉
開始約2分、「いいパスをくれたので決めるだけ」(長岡翼・経2)と齊藤大知(法4)からのパスをゴール前で受けた長岡はゴーリー左にできたスキにシュートを放ち幸先の良い先制点をあげる。しかし、負けられない早大もパワープレイを活かしゴールを割った。その約3分後、前日に大活躍したエース齊藤が魅せる。パスを受け取った齊藤は華麗なパック運びで相手のディフェンスをくぐり抜けると、最後はゴーリーと一騎打ちに。鋭くシュートを放ちゴールに突き刺した。中大1点リードで第2ピリオドにつなげた。
▲先制点をあげた長岡
〈第2ピリオド〉
攻撃に拍車をかけた。流れを作ったのは「フォーワードだから得点してチームに貢献したかった」と言う徳光。宮本明朗(総3)と矢島翔吾(総2)がつないだパックを「気持ちで押し込んだ」(徳光)。徳光スマイルが弾けた中大3得点目に続いたのは宮本。中村宗史(総2)からのロングパスをゴール前で受け、ネットを揺らす。その約5分後には、権平優斗(総1)がゴールを割り、中大5得点目をあげ4点のリードまで登り詰めた。第2ピリオド残り約2分に1点を奪われるも、相手のシュート数を一桁に抑え、主導権は完全に中大が握った。
▲得点に喜ぶ選手たち
〈第3ピリオド〉
しかしここで「早稲田の底力」(八戸監督)を発揮してくる。第1ピリオド、第2ピリオドとは一転、「運動量が減ってしまったので相手に攻め込まれるのが多くなったしまった」(阿部主将)と今回の試合で唯一、シュート数、ゴール数を早大が上回った。それでも、最後までリードを守りきり5-3で難敵相手に白星をあげた。
▲5得点目を決めた権平
首位を走る相手に二試合続けての勝利には「エース齊藤の復活」が大きいと阿部主将は語る。「チームに勢いをつけ、チームの士気が高まり、優勝したいという気持ちが高まった」(阿部主将)。次に立ちはだかるのは予選リーグで「劣悪な内容だった」(八戸監督)と振り返る現在一位の明大。「モチベーションとコンディションをトップに」(阿部主将)持っていき、優勝へ大手をかける!
▼試合結果▼
○中大5(2-1,3-1,0-1)3早大●
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部