10月21日 戸田北部公園野球場
新型コロナウイルスの影響により春季リーグ戦、全日本選手権大会が中止となった大学軟式野球界。９月末から再開した秋季リーグ戦もオープンリーグという形式で開催されている。初戦の國學大から東洋大、明学を下し、リーグ戦三連勝と勢いのある中大は、専修大との一戦を迎えた。
この試合、先発した中川大成(商３)は２回２失点のピッチング。その後、山下乃亜（文１）、枝村亮哉（法２）へと継投。共に無失点の好投で専修大の追撃を許さなかった。
▲無失点の好投を魅せた山下
２点を追う中大は５回、小泉将義(商３)、山田裕務(経３)の連打でチャンスをつくると、続く太田智（商１）が四球で一死満塁。４番の天笠勝矢(法２)がきっちりスクイズを決めて１点を取り返した。しかし、後続を打ち取られこの回の攻撃は１点止まり。流れを掴ませてもらえないまま試合が進む。流れが変わったのは８回。中島修平（経２）が出塁し、一死二塁で迎えた吉味剛希(商２)が起死回生のツーランホームラン。豪快な一発で試合をひっくり返した。ここぞという場面で結果を出した吉味に岩下監督も「調子が上がらない中でよくやってくれた」と称賛した。
▲ツーランホームランを放った吉味
リードを守り、逃げ切りたい中大は８回から主将、千葉宥喜人（経３）がマウンドに上がるも１点を返され同点に。得点はそのまま試合が進み、引き分けという形でゲームセットを迎えた。
岩下監督は「初回からチャンスがつくれたものの流れを掴むことができなかった。逆に２点を先制されたことで選手たちに焦りが見えたと思う。難しい打球が上手く捌けずにエラーが出たり、５回に満塁のチャンスからスクイズで、１点返した場面でもサインミスが起きたりと実力じゃないミスが目立っていた。８回に吉味の一発で息を吹き返したが、その後も攻めきれずという感じで厳しい試合だった」と試合を振り返る。
途中マウンドに上がった千葉主将は「エラーとかフォアボールとかリズムの悪さが守備であったので、そこは課題として次の試合で活かしていきたいです」と悔しそうに語った。
課題の残る試合だった分、得ることも多い。未だ負けなしの中大がこの試合を糧にさらなる飛躍を見せてくれることに期待したい。
◆試合結果◆
チーム ①②③ ④⑤⑥ ⑦⑧⑨ ＲＨＥ
中 大 ０００ ０１０ ０２０ ＝３５５
専修大 ２００ ０００ ０１０ ＝３４３
◆お知らせ◆
次回の試合は、11月９日（月）笹目公園野球場にて開催予定です。対戦相手は、神奈川大です。
写真・記事：「中大スポーツ」新聞部
