2022年4月29日 神奈川・スカイアリーナ座間
関東の新人ナンバーワン選手を決める関東学生新人選手権大会ダブルスの部において、卓球部が男女ともに優勝と結果を残した。小松隼大(文2)・米倉勝(文2)組と吉岡桜子(文1)・川畑明日香(文1)組がそれぞれトーナメントを制し、中大勢としては2010年以来のアベック優勝となった。
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男子の部
男子の部には中大から小松・米倉組、谷本凌(文1)、中田泰成(文1)組、岩瀬裕大(経2)・矢島陸斗(文2)組の3組が出場した。
小松・米倉組にとって、最初の山場となったのは5回戦の松本・田原組(筑波大)との試合。ここまで順調に勝ち進んできていたが、相手の勢いに押され2ゲームを先取され、さらに第3ゲームもデュースまで持ち込まれる苦しい展開を迎える。しかしそこからが強かった。「どんなに差が開いても挽回するつもりだった」(小松)「簡単には負けられない」(米倉)と二人が語ったように、勝負所のポイントを確実にものにし12ー10で第3ゲームを奪うと、その後は相手を寄せ付けない卓球で2ゲームを連取し3-2で逆転勝利した。
その後の準々決勝、準決勝でも勝負強さは健在でポイントでは競る場面も多いものの、勝負所では強さを見せいずれも3-1で勝利し決勝進出を決めた。決勝の相手は後輩の谷本、中田組を準々決勝で破った門脇・星組(専大)。後輩のためにも一層負けられない一戦となった。第1ゲームは強気の攻めを見せ幸先よく先取したものの、相手も意地を見せ第2、3ゲームを連取されてしまい、5回戦に続き追い込まれる展開となった。しかしそこは今日何度も勝負所をものにしてきた小松・米倉組。ここぞで効果的な一打を続け、第4、5ゲームを連取し3-2で逆転勝利に成功。関東学生選手権に続いての優勝を果たした。
▲関東学生選手権に続く優勝で2冠となった小松・米倉組
今大会後の取材で最も印象的だったのは、「関東学生選手権の優勝は運ではなくて実力だと証明したいとずっと二人で話し合ってきた。それが結果という形で今回報われてよかった。」という米倉の力強い言葉だった。関東の強豪を破って優勝したことにも満足せず、さらに上を目指してたゆまぬ鍛錬を続けてきた二人の努力が垣間見えたような気がした。今後の二人の目標はシングルスでの上位進出と全国大会規模のダブルスで結果を残すことだという。これからの二人のさらなる活躍に期待したい。
また、今大会では谷本・中田組も奮闘し、一年生ながら結果を残した。危なげない卓球で4回戦まで勝利し迎えた5回戦。第1ゲームを落としてしまい、今大会初めての追いかける展開となってしまう。しかし、そこからは落ち着いたプレーでいずれも接戦ながらも3ゲーム連続で奪取し3-1で勝利。続く準々決勝では力及ばず0-3で敗れたものの、ベスト8に入賞を果たした。
▲1年生ながらベスト8と結果を残した谷本・中田組
実績のあるペアが結果を残し、新戦力が将来性を見せた男子卓球部の今後に注目が集まる。
女子の部
女子の部には吉岡 桜子(文1)・川畑明日香(文1)組 、 枝廣愛(商1)・香取 位圭(文1)組が出場した。
第4試合までテンポよく勝ち進んだ枝廣・香取組。準々決勝では東洋大の青木・加藤組の速い打球に気圧され、1ゲーム目を3―11で落とした。第2ゲームはペースを取り戻したかに見えたが、9―11と僅差で敗れた。後がなくなった二人だったが、ゲーム間の話し合いで修正を行い、その後は11―5、11―2、11―7と大差をつけて勝利。準決勝へ駒を進めた。
準決勝の髙橋・山下組(日体大)は手強かった。7―11で第1ゲームを落とすと、第2ゲームも後半に連続して得点を決められ、8―11で敗れた。3ゲーム目、3―6となったところでタイムを取るも、相手の勢いを止めることができず3―11で敗退。ベスト4という成績を収め、健闘した二人だったが、試合後は「レベルが高かった」(枝廣)「緊張した」(香取)と悔しそうに話した。リーグ戦・全日学に向けて、それぞれ、レシーブ力とドライブのスピードを上げるという課題点を挙げた。
▲準決勝で敗れるもベスト4と健闘した枝廣・香取組
吉岡・川畑組は全試合ストレート勝ちで準々決勝に進んだ。
準々決勝でも2ゲームを先取。しかし3ゲーム目は終盤のネットミスが響き、9―11で敗れた。第4ゲームもデュースにもつれ込んだが、集中力を切らさず13―11で奪取し、結果3―1で勝利した。
続く準決勝はしびれる試合展開に。1ゲーム目は7―11、2ゲーム目も8―11とあと一歩及ばずゲームを落とした。それでも、「最後くらい思い切ってやろう、楽しんでやろう」と気持ちを切り替え、挑んだ第3ゲーム。一進一退の攻防を続けシードへもつれ込んだが15―13で見事勝利。「負けてる場面が多かったが、最後まで諦めずに、お互い声をかけ合いながらプレーできた」と、プライベートでも仲が良いという吉岡・川畑組はコミュニケーションを武器にその後のゲームを11―8、10―12で奪取し決勝へ進んだ。
▲思い切ったプレーで優勝を果たした吉岡・川畑組
準決勝の熾烈な戦いを制した二人は、決勝でも勢いがあった。序盤から連続で得点を重ね、相手からの空き返しを受けても焦らずに対処し、新人とは思えない風格をみせた。11―6、11―8、11―8のストレート勝ちで見事優勝をつかんだ二人は満面の笑みで「嬉しい」と喜びあった。今後の目標として、吉岡は全日学への出場、川畑はリーグ戦での優勝を掲げた二人の活躍に期待がかかる。
◆試合結果◆
男子の部
優勝:小松・米倉組
ベスト8:谷本・中田組
3回戦進出:岩瀬・矢島組
女子の部
優勝:吉岡 ・川畑組
ベスト4:枝廣愛・香取組
(記事、写真:今諒平、鈴木咲花)
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