安田淳平(商4=聖光学院) 主将のもと、開幕が迫る春季リーグに向けて調整を進めている中大野球部。ドラフト指名を受けた岩城颯空(埼玉西武ライオンズ)、繁永晟(東北楽天ゴールデンイーグルス)、皆川岳飛(読売ジャイアンツ)など下級生からチームを支えてきた選手たちが卒業したものの、今年も高校野球で大いに活躍したルーキーが数多く加入した。今回は中大に新たな息吹をもたらす新入生のインタビューを3日間にわたってお届けします!
第1回は甲子園出場経験のある竹内啓汰(文1・聖光学院)選手、高橋蓮太郎(文1・花巻東)選手、松岡翼(文1・日大三)選手の3選手。練習に参加して実感した高校と大学野球の違い、戦国東都で戦う意気込みを聞いた。
<竹内啓汰>(聞き手:寒田理菜)

▲名門の主将を務めた強靭なメンタルでチームの中心選手を目指す竹内
──学部学科専攻ポジション趣味を教えてください
「文学部人文社会学科社会情報学専攻です。ポジションは基本センターで、外野手は基本どこでもできます。趣味は音楽を聴くことです」
──好きなアーティストはいますか
「アーティストですか(笑)、誰ってこだわって聴くってよりかは、ヒップホップとかそういう系は聞かないけど、いろんな方が歌っている歌を聞くので、誰って決めるのが難しいです」
──自身の野球の強み、アピールポイントを教えてください
「自分の長所として、メンタル的な部分を高校で強くさせていただいたと思うので。チャンスであったり、ここぞという時のチームがなかなか動かない時の、チームの流れを変える起点となるプレーだったりヒットだったりっていうのは自分の中で特別気負ったりせずに自然とできるプレーなのかなと思っていて。守備も、華があるような守備では無いですが、堅実に、ひとつひとつ守れるっていうところが自分の長所なのかな、というふうに思います」
──高校生の時、キャプテン時代の辛かったこと上手くいかなかったことがあれば教えてください
「1年生の時のキャプテンは、学年キャプテンみたいな感じでした。上に先輩方も沢山いたので、自分の学年がなかなか言うことを聞かない時は先輩を頼って色んなことを聞いたり、ということができていたので良かったのですが、自分の短所で人に相談することを苦手としていることが如実に出てしまっていて。周りの選手からは、お前一人でやろうとしすぎている、ということを言われてしまって。言いたいことは分かるんだけど、言い方が強くなってしまうから、受け取る方が上手く受け取れなくて、反抗してしまいたくなってしまう、ということはよく言われていて。自分の中で感情的になりやすい部分と、想いをちゃんと言葉にできない、という部分に少し苦戦して、なかなか仲間に自分の言いたいことが上手く伝わりきらないということは結構ありました」
──3年夏、甲子園ではキャプテンとして出場したと思います。その時の思い出や意識していたことがあれば教えてください
「甲子園の時は日本一を目指していて。結果的にはなれなかったのですが。甲子園期間は練習が2、3時間しかできないという状況だったので、その中でいかに周りの選手たちのモチベーションを高く持つか。自分たちは、常に”やりきる”という言葉を使っていました。1日1日を流そうと思えば2、3時間なんて簡単に流せちゃうんですけど、その時間をいかに全力でやりきるか、というところを、全体に言いながらやることは常に意識していました」
──甲子園で学んだことを今後どう活かしていくかを教えてください
「技術的な面では、自分たちよりも上は沢山いるんだな、ということを学びました。甲子園もそうですし、そうではない大会を含めて、本当にたくさんの人が携わってくださった上での大会だということが改めて再認識できたので。やっぱり自分たちだけの高校野球ではなかったですし、大学野球になるにつれても、ひとつひとつの大会が開催されるにあたって、運営されている方々やたくさんの人のご協力があって成り立つものだと思うので。そういう人への感謝の思いというのは絶対忘れないでやりたいなと思いました。そういった感謝の想いを、グラウンドの上で体現できたらな、というふうに思います」
──中大の硬式野球部主将、安田選手との接点・コミュニケーションは何かありますか
「そうですね。元々自分が中3の時、安田さんたちが甲子園ベスト4という結果を出して、その代に憧れて入ったので。自分の中では安田さんは憧れの人物の一人で、中央大学に行くってなった時に、人のつながりを経て、安田さんと会話させていただくこともあって。練習来た時も、すごくしゃべってくださって、大学の流れっていうのも教えて頂きましたし、あとは、大学は自分がやるかやらないか次第だから、お前が楽しようかしないかは自分次第だぞ、というのは、安田さんや色んな人からも言われていたので、そこは大切にしたいなと思います」
──中大を選んだ経緯を教えてください
「東都で野球をやりたい、とずっと憧れを抱いていたうえで、どうしようかなと考えていた時に、やはり聖光学院の先輩がいるところでやりたいなあという思いがあったので。安田さんがいるというのも考えた上で、やはりやりたいなあと。そこは、ひとつの大きな理由ではあります」
──聖光学院の寮は厳しい、と聞いたことがあるのですが、いかがでしたか
「聖光の寮は基本外出禁止で、休みの日も。現役生の時は休みがあっても、基本寮にいるか休みだけど練習に行くか、寝るか。スマホの通信量だったりアプリにも制限があったので。その辺に関しても、ルールが厳しかったです。大学に来たらそこまで厳しい訳では無いので、そういう面で自由さというものは感じますね」
──高校3年間でいちばん印象に残った相手や選手はいますか
「1番はやっぱり東洋大姫路高校と2年秋の神宮で戦って10-0で負けた試合が印象深かったです。レベル、スイングの力とかキレ、技量が2ランクくらい上だったので、すごく印象に残っています」
──同期や先輩にも東北勢の選手がいらっしゃいますが、対戦したことのある選手はいらっしゃいますか
「練習試合で高橋と対戦しました。2、3回対戦したことがあります。自分自身も、特別野球が上手くて、上の代から試合に出ていた訳では無いので、先輩方にも仙台育英の選手がいらっしゃったりするのは知ってるんですけど、自分が直接戦ったことは無いので、いちばん自分が対戦したことあるのは高橋で。健大とも練習試合したことあるので、下重(賢慎=文1・健大高崎)が投げてきたこともありますし。あと同期に加藤学園のやつもいるんですけど。加藤学園と、自分たちがセンバツに出る時の前の練習試合としてやった事があります」
──今まで対戦してきた選手の中で、印象に残っている選手はいますか
「健大高崎がセンバツ優勝した時、健大高崎がセンバツに行く前に練習試合をしました。自分たちが1年生チームで、健大も1年生チームみたいな感じで。その時に下重が投げてきたんですよね。見事にデッドボールが当たったのはすごく印象に残っています(笑)膝にデッドボールくらいました。多分下重は覚えていないですけど。自分はその時の写真までしっかり取って、めちゃくちゃ痛くて、本当に。骨折はしていないですけど、右膝がパンパンになって。ズボンを履いていてもわかるくらい腫れていました。そのデッドボールがめちゃくちゃ印象に強いです」
──東北勢以外にも対戦経験がある選手はいたりしますか
「加藤学園は、高校としてはやったことがあるので。自分たちは、練習試合を結構関東第一とするので。坂本(慎太郎=文1・関東第一)自身はその時いなかったので、他の高校の同期の子とは、対戦したことがないですね」
──最初の1年間で伸ばしていきたいところや達成したいところと、4年間の目標
「1年目の目標は、自分自身、自分の技量よりも上に来ているという自覚があるので、チームの中で、技量的な面を見ても下のところにいるっていうのは自覚した上で大学は頑張ろう、というふうに思っているので。少しでも自分の技量の下積みをしっかりする。その中で、大学は練習がそんな長くなかったりもするので、自分で足りないところはしっかりケアをしながら、技量を少しずつ積み上げていく、というのが1年目の目標です。4年間の目標は、自分自身がチームを代表するような選手になる、というのと、大学野球の1番メインである明治神宮大会と、大学日本選手権大会。この2個の日本一というものをチームとしても掲げて、自分自身もそこの中心に関われるような選手になりたいなと思っています」
──野球以外のことで大学で楽しみなこと、頑張りたいこと
「楽しみなことは野球部ももちろんですけど、色んなところから人が来ているので。そういう面で、自分自身と生活の境遇が違う人が沢山いるので。皆と関わって色んな地域だったりとかということを知れたらいいなぁというのが、楽しみのひとつです。あとは、高校時代外出とか仲間とご飯行ったりとかが出来なかったので、そういう面で仲間との時間、たわいもないようなご飯を食べに行く時間とかは、大切にしたいなと思ってます。ただ、自分自身いちばん入寮が遅かったんですよ。なので、いち早く頑張ってみんなに溶け込めるようになりたいなと思いつつ。本当に置いていかれないことだけ、まず1年目は本当にそこだけ。自分が野球が楽しくない、と思ったら終わりだと思うので。一生懸命そこは高校の先生も応援してくださってるので。恩に報いることができるように頑張りたいと思っています」
◇竹内啓汰(たけうち・けいた)◇
学部学科:文学部人文社会学科社会情報学専攻
身長・体重:179㌢・79㌔
出身高校:聖光学院高校
<高橋蓮太郎>(聞き手:佐渡原菜結)

▲高校時代から憧れの東都リーグで勝てるキャッチャーを目指す高橋
──学部学科専攻を教えてください
「文学部人文社会学科社会学専攻です」
──中大への進学を選んだ理由
「東都リーグで野球するのは、高校の時に一つ目標として持っていました。縁があって声を掛けていただいたので中大に決めました」
──なぜ東都リーグでやりたいって思いましたか
「大学野球の中で一番レベルの高く、戦国東都と言われているところだったので、そこにチャレンジしたいっていう気持ちが強かったです」
──甲子園出場から得られたもの
「チームを代表して試合に出ることの重大さだったり、自分が自分がじゃなくて、犠牲心を持って何事にも取り組まなきゃいけないなって感じました」
──アピールポイントを教えてください
「肩の強さです」
──それは昔から?
「周りよりは投げれるぐらいでしたね」
──キャッチャーを始めたのはいつですか
「高校2年からです」
──キャッチャーになったきっかけ
「自分は元々内野手だったんですけど。肩が若干周りより強くて。新チームになるって考えた時に、キャッチャーがいないという話になって、投げれるキャッチャーがいないっていう話になって、蓮太郎やってみろって言われて、セカンドスローを投げた時にいけるんじゃないかっていう風に言われて、それでキャッチャーになりました」
──大学ではキャッチャーで勝負?
「キャッチャー1本で行きたいです」
──将来どんなキャッチャーになりたいか
「打てる守れるとかじゃなくて、勝てるキャッチャーになりたいなと思います」
──現時点で守備と打撃どちらに自信があるか
「バッティングです」
──中大は東北勢が多いと思うんですけど、対戦経験ある先輩や同期はいらっしゃいますか
「公式戦ではあんまりないんですけど、練習試合では聖光学院の竹内(啓汰=文1)だったり、昌平高校の山根(大翔=商2)さんと試合をしたりはしました」
──特に仲のいい同期とかいらっしゃいますか
「松岡です」
──同部屋は?
「小田島(泰成=文3・前橋育英)さんです」
──高校3年間で一番すごかったなって感じた選手はどなたですか
「石垣元気(千葉ロッテマリーンズ)選手です」
──趣味
「筋トレで!」
──オフの日は何をしてますか
「結構ジム行ってます」
──大学4年間通して、将来的にどのような選手になりたいか
「キャプテンの安田さんは背中で引っ張ってる感じがあって、とても頼りがいがある。キャプテンなるならない関係なく、安田さんのような背中で見せれる先輩だったりとか、野球のプレーで見せれる選手になりたいなと思います」
──キャプテンはやりたいか
「やってみたいです」
──高校の時はキャプテン、、?
「いやなんか高校は副キャプテンまあだった時期だったりとかなんか色々よくわかんないです」
──大学卒業後のビジョン
「野球を続けられるなら続けたいです。プロに行きたい気持ちもある」
──現段階での課題
「練習参加してみて、高校生とは違う力強さだったりスピードだったりとかを感じてるんで、まずフィジカルを強化して、でも一番は足の遅さです(笑)」
──足の遅さは幼い時から?
「いや、ちっちゃい頃は早かったはずなんですけど、高校で体重が上がり、それでちょっと体重増やして入学したんですけど、そこら辺からちょっと足遅くなりました」
──高校と大学での練習の違い
「もう圧倒的に量の差が。全体練習が少ないので、自分の時間をどう使うかにかかってくると思うんで、自分をコントロールしてやる時はやる、やらない時はやらないのスイッチが大事だなと思いました」
──自主練では何をよくしているか
「学生コーチのキャッチャーのコーチがいて、その人にブロッキングやスローイングの練習だったり、ステップの練習だったり1から教えてもらってるので基本キャッチャーの練習はしてると思います」
──大学1年のシーズン目標を教えてください
「まずはチームに貢献するためにも頑張ってベンチ入りは目指したいなって思ってます」
◇高橋蓮太郎(たかはし・れんたろう)◇
学部学科:文学部人文社会学科社会学専攻
身長・体重:178㌢・90㌔
出身高校:花巻東高校
<松岡翼>(聞き手:紀藤駿太)

▲甲子園準優勝の経験を糧にレギュラー争いに挑む松岡
──お名前と学部学科ポジション。教えていただきたいです。
「松岡翼です。学部が文学部人文社会学科、英語文学文化専攻。ポジションはショートです」
──中大に決められた理由とかってありますか?
「東都っていうレベルが高いリーグでレベルが高いところで、自分がどれだけやれるかっていうのをやっぱり試したいっていうかやりたいっていう気持ちがずっとあったので」
──中大のショートは競争激しいですが、その中でどういうところで自分を出していきたいですか?
「最初練習に参加した時から、レベルの高さっていうのも実感していますし、本当に高校生と大学生と全然違うなと思うんですけど、自分が生きていくにはやっぱり持ち味の守備をここにいる誰よりもうまくならないと出れることないと思います」
──ずっとショートをやってこられたんですか?
「ショートは高校から、小学校の時はショートやってたんですけど、中学校主にサードやってて高校でもうショートです」
──どうしてショートに変わったりとかありますか
「高校の監督さんが、ショートのほうが向いていると思うって言われて」
──実際どっちの方がやりやすいとかありますか?
「動きというかやっぱりショートって動きが多いですし、難しい部分いっぱいあるのでその部分でサードの方が簡単なんですけど。やっててショートは楽しいです」
──昨年の夏甲子園で準優勝されて、その時の感想やこれから生かしていけることなどありますか。
「自分が2年生の時の決勝、地区大会の決勝でサヨナラ負けした時から1年間努力してきたので、その努力が最後に開いてっていう経験があるので、やっぱり努力っていうのは大事にしていきたい」
──高校3年間で対戦した中で一番すごかったなとか思った選手っていますか ?
「ピッチャーで言えば、やっぱり決勝の沖縄尚学の新垣です。やっぱコントロールもそうですし、球の質だったり変化球が今まで見たことないぐらい曲がってたんで、自分が見た中で一番すごいと思いました」
──日大三高時代の三木監督の教えとかでなんか心に残ってることだったりとかありますか?
「チーム全体で言われてるのは本当に最後まで諦めずっていうのは普通のことなんですけど、やっぱりずっと毎回どの試合も言ってたんで、だから自分たち三高では最初負けてても8回9回が強いってよく言われてたんで、やっぱその教えがあってから自分は諦めるなんてなかったですし、やっぱそこは取り組む姿勢につながってました」
──野球以外のことで大学生活楽しみなことだったり、頑張りたいことで不安なことだったりありますか?
「やっぱり野球が全てじゃないと思うので、勉強についていけるかわからないですけど、勉強頑張りたいです」
──この大学4年間でどのような選手になりたいっていう目標ありますか?
「守備では負けたくないので、やっぱり守備だったら松岡だなって言われるぐらいやっていきたいなと思います」
◇松岡翼(まつおか・つばさ)◇
学部学科:文学部人文社会学科英語文学文化専攻
身長・体重:170㌢・66㌔
出身高校:日大三高校
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