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絶好調の東洋大・細野に翻弄され打線沈黙ー東都大学野球春季リーグ戦 対東洋大2回戦

2021年4月21日 神宮球場

チーム 123 456 789=R H E

東洋大 001 000 000=1 8 0

中 大 000 000 000 =0 3 0

[中]沢田、石田裕、大栄ー古賀

[東]細野ー廣岡

[本]なし

◆スタメン◆

1[遊]中川 拓紀(商4=宇治山田商業)
2[二]石井  巧(文2=作新学院)
3[捕]古賀 悠斗(法4=福岡大大濠)
4[中]森下 翔太(商3=東海大相模)
5[一]高橋 隆慶(文2=明秀日立)
6[三]中前 祐也(法2=浦和学院)
7[指]松本 恭也(経3=鶴見大附属)
8[右]中田 悠斗(経4=藤枝明誠)
9[左]宮井 健成(商4=星稜)

P   沢田 龍太(法3=富山商業)

 

上位進出を狙う東洋大に対して2連敗をすることだけは避けたい中大。しかし、今季初黒星となった昨日とは一転、締まったゲームを展開するも、東洋大の2年生左腕の細野相手に3安打14三振、けん制死4つと打線が振るわず、痛い連敗を喫した。

▲リーグ戦初先発の沢田。投手陣の主戦力としての今後の活躍に期待したい

継投策で今試合に挑んだ中大の先発は沢田。昨日は途中出場し、8回を3者凡退で打ち取るなど好投を見せた。初回は2安打を浴びながらも、昨日猛打賞の小口を併殺に打ち取るなど無失点で切り抜ける。2回もランナーを出しながら無失点とリーグ戦初先発ながら上々の立ち上がりを見せる。一方、東洋大先発の細野に対しては1、2回に5三振と打線が手も足も出せずに序盤は投手戦の様相をうかがわせた。

 

▲序盤にヒットを放ち4出塁で打線を引っ張る古賀。現在の打率4割2分9厘は亜大・折尾と並んでリーグ1位の数値

ゲームが動いたのは3回、「沢田の経験の少なさを考慮してインコースへ投げられなかった」(古賀)とバッテリーの隙を東洋大打線に突かれ連続で左翼線二塁打を打たれて、痛い先制点を許す。続く打者に右前安打を打たれ、無死一、二塁となったところでベンチが動き石田裕太郎(経2=静清)にスイッチ。代わった石田は東洋大主将の佐々木に対しては四球で出塁させてしまい、満塁のピンチとなるが、続く小口に対してはホームゲッツー、木村を三ゴロとクリーンアップを見事な投球で打ち取る。

石田裕はその後もコースを厳しくついた投球で7回まで被安打1、5奪三振と追加点の欲しい東洋大打線を封じ込めた。

▲降板後、ベンチで笑顔を見せる石田裕(右4)。下級生ながらピンチでも恐れないマウンド度胸は中大を何度も救ってきた

石田裕の好投に応えたい中大打線の3回裏の攻撃は、左腕対策で先発出場となった右打者の宮井が一死から左前安打で出塁。しかし、続く中川の打席で細野にけん制で刺されてしまう。直後に死球で出塁した中川も細野におびき出されてけん制死となり1回に2つのけん制死を与えるなど、細野に対して攻略の糸口を見つけられずにゲームは終盤へ。

石田裕に代わって登板した大栄陽斗(商3=仙台育英)もピンチを作りながら8、9回を無失点に抑え逆転へ望みをつなげる。

投手陣の踏ん張りに応えどうにか一点をつかみ取りたい中大。8回裏の攻撃はこれまで初先発出場も2三振と悔しい結果に終わっていた松本に代わって北村恵吾(商3=近江)が打席に立つ。北村は追い込まれながらも左前安打を放ち、値千金の先頭出塁となる。しかし、代走の齋藤未来也(商3=関東第一)がここでも細野の素早いけん制の餌食となり、ここまで7回の出塁のうち4回がけん制死となってしまう。

▲ベンチスタートも代打出場の8回には見事な安打を放つ北村

9回裏の攻撃は1番中川からの好打順だったが、中川は細野のキレのあるスライダー、2番石井は147㌔の威力あるストレートを放られ、バットが空を切ってそれぞれ三振。ここまで全打席出塁の古賀は粘って出塁、森下も厳しくなった球が体に当たって出塁と、長打が出ればサヨナラの絶好の場面で今日は初めて一塁の守備にもついた高橋隆が打席へ。しかし最後は146㌔のストレートに手が出ずに細野に14個目の三振を奪われてゲームセット。好ゲームも終始、細野に翻弄される形で痛い2連敗となってしまった。

6連勝の後の2連敗に、古賀は「この2敗は何かのメッセージだと思って、次に生かしていきたいと思う」と口にし、改めて気を引き締めた。戦国東都を勝ち抜く厳しさを味わった中大の次ゲームに期待したい。

試合結果◆

○東洋大1ー0中大●(中大6勝2敗)

 

◆お知らせ

次戦は4月26日に11時30分より神宮球場にて行われる対駒澤大1回戦です。

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部