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井本ベスト迫る泳ぎで800フリー決勝1位も派遣記録遠く 池本100フリーに好感触「自信を持って」明日決勝へ―国際大会代表選手選考会・4日目

2024年3月20日 東京アクアティクスセンター

折り返しとなる4日目を迎えた選考会。昨日は200㍍自由形決勝で池本凪沙(法3)が4位に終わり悔しい結果となっていた中、この日は100㍍自由形に挑む。このほか男子200㍍バタフライなどの予選競技に中大選手が出場した。
決勝では、予選突破を果たした小山陽翔(法2)の100㍍自由形、松川晟士(法3)の200㍍バタフライ、池本の100㍍自由形の準決勝、そして前日2位で決勝進出していた井本一輝(法4)の800㍍自由形決勝が行われた。

 

男子200㍍バタフライ予選

2組目で山田悠太(総3)が出場。50㍍では組み3位につけるも、そこから差を広げられ100㍍地点では5位に。一時8位となったが、最終50㍍でも粘り強く泳ぎ切り、2分1秒54の7位でフィニッシュした。全体では42位。
4組で出場した松原晴太は、100㍍まで5位につけ、30秒台のラップタイムをキープ。しかし後半遅れが目立ち7番手でのフィニッシュとなった。タイムは2分2秒82で全体50位となった。
6組では松川が泳いだ。序盤、組4位で50㍍を折り返すと、その後3位に浮上。150㍍まで順位を維持もゴール手前で逆転され4位となった。しかし1分台の1分59秒23で全体16位となり準決勝進出を決めた。

▲準決勝進出を果たした松川

 

男子100㍍自由形予選

5組で出場した小山。序盤から大きな泳ぎで組トップにつけると、50㍍地点からさらにリードを広げ、49秒86の1位でゴール。50秒を切り全体11位で準決勝進出を決めた。

▲レース後サムアップする小山

 

女子100㍍自由形予選

1組目に長谷川葉月 (文1)が出場。序盤横並びのスタートから、徐々にリードを広げトップに。50㍍を26秒台の1番手で折り返し、そのまま56秒76でゴール。全体順位は22位で予選敗退も、前日話していた「ベストは絶対に更新」の宣言通りの泳ぎを見せた。
池本と澤野莉子(文1)は同じ5組での出場となった。50㍍折り返し時点では池本が組2位、澤野が8位で続くと、後半池本が首位を奪取。澤野も順位を一つ上げ7位でゴールした。
池本が55秒00の全体順位は池江璃花子(横浜ゴム)に次いで2位で準決勝に進んだ。澤野は56秒63で20位となった。

▲スタートの瞬間の池本

 

男子200㍍平泳ぎ予選

杉浦凜汰郎 (総1)が4組で出場。伸びのあるストロークで先頭を追い30秒台の組5位で50㍍を折り返すも、その後100㍍地点では6位に落ちそのままラスト50㍍へ。しかし終盤で意地の追い上げを見せ、2人を抜いて2分14秒82の4位でフィニッシュした。全体では38位。

▲終盤で追い上げを見せた杉浦

 

予選結果一覧

名前種目タイム結果
山田悠太(総3)男子200㍍バタフライ2分1秒5442位
松川晟士(法3)1分59秒2316位(準決勝進出)
松原晴太2分2秒8250位
小山陽翔(法2)男子100㍍自由形49秒8611位(準決勝進出)
池本凪沙(法3)女子100㍍自由形55秒002位(準決勝進出)
澤野莉子 (文1)56秒6320位
長谷川葉月 (文1)56秒7622位
杉浦凜汰郎 (総1)男子200㍍平泳ぎ2分14秒8238位

 

男子100㍍自由形準決勝

予選を快調な泳ぎで通過し、迎えた準決勝。2組に登場した小山は序盤から上位争いから脱落し、最下位で50㍍を折り返す。後半からの巻き返しもかなわずフィニッシュした。予選での49秒台タイムとはならず、50秒20の全体14位で決勝進出を逃している。

▲レース後の小山

 

男子200㍍バタフライ準決勝

1組を泳いだ松川。序盤50㍍地点は5位につけていたものの、中盤以降は失速。100㍍、150㍍地点を7位で折り返すと最後まで伸び切れず1分59秒65の全体14位で準決勝敗退となった。

▲バタフライ準決勝を泳ぐ松川

 

女子100㍍自由形準決勝

1組目で池本が出場。序盤から頭一つ抜けた状態でトップをキープし26秒38で折り返すと、その後も好調な泳ぎを見せ54秒77の組1位でフィニッシュ。全体順位では1位に池江、2位の神野(中京大)とは0.01秒差で3位の決勝進出となった。レース後「予選より全然良い感覚で来られている。良いんじゃないかな」と好調の様子を話した。
昨日決勝が行われ4位に終わった200㍍自由形についても改めて言及し「吐くぐらい緊張していた」と明かした上で、今日のレースについては「200㍍の時よりは笑顔も引きつっていなかった」と笑い混じりに振り返った。
明日の決勝に向けては、ライバルとなる池江について「ターン後からスピードが上がってきて、後半強い」と評価。レースでは「しっかりと私も食らいついて競っていければ」と意気込んだ。また精神面についても「自信を持って自分で行くだけなので、メンタルも強めに持っていけたらなと思います」と話している。

▲好調子で明日の決勝に挑む池本

 

男子800㍍自由形決勝

400㍍に続いて本種目でも決勝に駒を進めた井本。序盤の50㍍、100㍍地点は6位通過とスローな立ち上がりだったものの、350㍍地点では2位まで順位を上げトップを射程圏内に捉える。450㍍地点で逆転すると、後続を大きく離すスパートを見せ優勝。しかし7分56秒17と標準記録の7分46秒55には遠く及ばなかった。レース後のインタビューでは「ベストとほぼ変わらないタイムで泳げているので、まだしっかりと1500㍍でばん回できるチャンスはあるのかなと思います」とコメントした。

▲2種目で決勝1位も派遣記録突破は未達成の井本

 

決勝結果一覧

名前種目タイム結果派遣記録
小山陽翔(法2)男子100㍍自由形準決勝50秒2014位
松川晟士(法3)男子200㍍バタフライ準決勝1分59秒6514位
池本凪沙(法3)女子100㍍自由形準決勝54秒773位(決勝進出)
井本一輝(法4)男子800㍍自由形決勝7分56秒171位7分46秒55

 

(記事・写真:桑沢拓徒、日向野芯)