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リリーフ陣力投するも、あと一本が出ずに惜敗 リーグ戦黒星スタートを切るー東都大学野球秋季リーグ戦 対駒大1回戦

2021年9月13日 神宮球場

チーム 12 3  456  789 =R H E
中 大 000  000  010 =1 4 2
駒 大 010  220  02× =7 11 1

[中]皆川、石田裕、大栄、沢田、大関-古賀
[駒]福山-岩本
[本]〈駒〉鵜飼(4回2点)

◆スタメン◆
1[遊]中川 拓紀(商4=宇治山田商業)
2[中]森下 翔太(商3=東海大相模)
3[指]髙橋 隆慶(文2=明秀日立)
4[捕]古賀 悠斗(法4=福岡大大濠)
5[左]佐野 涼弥(経3=浦和学院)
6[二]石井  巧(文2=作新学院)
7[一]北村 恵吾(商3=近江)
8[右]中田 悠斗(経4=藤枝明誠)
9[三]中前 祐也(法2=浦和学院)
P   皆川 喬涼(法4=前橋育英)

 

東都リーグ秋の陣が幕を開けた。開幕カードは駒大との対戦となった。中大は主砲・森下を2番に据え、これまで投手登録だった佐野を野手として初のスタメン起用など、春季とは打線を組み替えて開幕戦に臨んだが、先発福山(駒大)の前に4安打と打線が振るわず、守りでも7失点。8回に1点を返すも、1-7でリーグ戦黒星スタートを切った。

中大の先発はエース・皆川。初回は3人で抑えたが、続く2回には4番鵜飼(駒大)の適時打で駒大が先制。これ以上の失点は避けたい皆川だったが、4回に3番与倉(駒大)が三塁打を放ち、打順は再び鵜飼に回った。無失点で切り抜けたい場面だったが、「狙ったインコースが甘く入ってしまった」(古賀)と鵜飼の2球目を打ち抜いた当たりは2点本塁打となり、この回2失点。皆川は無念の途中降板となった。代わってマウンドに上った石田裕太郎(経2=静清)は無死二塁という厳しい場面となったが、後続を打ち取って窮地をしのいだ。

中大は2回表、主将の古賀が二塁打でチャンスを作ると、投手から野手転向した佐野が公式戦初打席に立った。左打者、右飛に打ち取られてリーグ戦初安打はならず。後続も打ち取られ、チャンスを生かせないまま無得点におわった。その後もチャンスを広げられず、駒大の先発・福山の前に7回表終了まで3安打に留まった。

▲リーグ戦初打席に立つ佐野。その長打力は清水監督のお墨付きだ

そして迎えた5回の守備。この回も抑えたい中大だったが、駒大の連続安打と失策が絡み無死満塁となったところで、大栄陽斗(商2=仙台育英)に交代。迎えるバッターはここまで2安打2打点の鵜飼。緊張の場面であったが、146㌔のストレートで鵜飼を三振に打ち取ると、続く5番新田(駒大)も空振り三振に倒れ、堂々たるピッチングでクリーンアップ二人を抑えた。しかし、その後は暴投と適時打でさらに2点を失ったものの、6回以降も球威は衰えず、以前よりもさらに強化された真っすぐを武器に6、7回を無失点で抑えた。

▲春よりもさらに成長を遂げたことを見せつけた大栄。今後の試合での活躍に目が離せない

一方で、福山に抑え込まれていた中大は、8回表に北村が二塁打を放つと、その後一死三塁とチャンスを迎えた。そして中前の犠飛で三塁走者の北村が生還。中大がついに1点を返した。このまま流れを掴みたい中大だったが、その裏の守りで再び駒大打線が再び火を噴き、4連続安打で7点目を献上したものの、5人目の大関秀太郎(文4=作新学院)が残りの打者をしっかりと抑え失点を最小限にとどめた。

▲2019春以来のリーグ戦登板となった大関。ブランクを感じさせない投球を披露した

1-7と6点差で迎えた9回表。森下からの攻撃だったが、ここまで絶好調の福山を打ち崩すことはできずに右飛に倒れる。代打・櫻井亨佑(商1=習志野)も打ち取られ、二死の場面で打席に立ったのは主将の古賀。ここまで2安打と波に乗っており、主将の一振りで流れを呼び込むことが期待されたものの、最後は右飛に倒れて試合終了。

▲得点に結びつかなかったものの、チーム唯一のマルチ安打を放ち、主将としての貫禄を見せつけた古賀

開幕初戦を白星で飾れず、課題も見受けられた試合だったが、「(次の試合に向けて)自分の発言だったり、私生活の面なども切り替えてチームを引っ張っていきたい」(古賀)と語るように、敗北にとらわれず、次の勝利に向けて気持ちを切り替えていくのが大切。一戦一戦確実に勝ち上がり、優勝を目指したい。

◆試合結果◆
●中大1-7駒大〇(中大0勝1敗)

◆お知らせ
次戦は9月16日、11時半に神宮球場にて行われる対駒大2回戦です。

(記事:後藤寛太)